道中漂流記

将来の夢はそぞろ神

二元世界と向き合う

二元世界と向き合う

左右、上下、信疑と、あらゆる事象は二元的世界観で構成されてますね。原発問題や消費税等の政治・経済社会問題にまで発展します。同様に、文化に包括されるような名作、傑作というものは二元世界の中で困り果てた挙げ句、片方を選び取る、、、という物語の構造を成しております。決断するというのは非常に難しい作業であります。その典型例といえば、「蟲師」ですね。詳しくはここでは述べませんが。逆に、二者択一の過程を放棄した名作といえば、2011年に放送された「魔法少女まどかマギカ」が挙げられます。殊に、まどかマギカを名作に押し上げた10話、11話の評価は二元世界での選択に対する期待から生まれました。ワルプルギスの夜には永遠に勝つことが出来ない、しかしまどかを契約させればワルプルギスには勝てるがまどかの魔女化が確定し、QBの思惑通りになるため、独りでワルプルギスの夜を対峙するより外にない。この二元的世界観をどう解消するかに視聴者の熱量は注がれていました。そして、ハードルの下を潜れるまでに上がった最終回を見終えた視聴者は任期満了で派遣切りに会った派遣労働者のように呆然としたのでありました。それもそのはずで、二元世界に新しい三の風が吹いたからなのでした。三の風とはつまり、まどかの概念化ですね。三の風をポケモンで表せば、カイオーガグラードンに対するレックウザですね。三の風は二元世界での選択を放棄させました。視聴者はとてもがっかりしたのですが、そもそも、「まどかマギカ」以外でも三の投入はしばしば行われてきました。例えば、インド神話の破壊と再生の外に維持が加わった三柱の構造や、物語でいう共存、救済などがこれに当たりますね。放棄すらも含まれます。2011年以降、ビビドレ、ウィクロス、幻影を駆ける太陽、結城友奈などポストまどかマギカ作品は乱造されましたが、二元世界に留まって決断をした作品は1つも存在しませんでしたね。しかし、2011年の作品を洗っていたところ偶然にもまどかの解答となる作品、つまり二元世界で決断をしきった作品があったんです。そのアニメとは「c」というあの花の影に隠れたノイタミナ作品でした。