道中漂流記

将来の夢はそぞろ神

wcs2017構築  叩き台

 ダブルレートは最早さらも潜っていないエアプレイヤーだが、イッシュダブルを髣髴とさせる今回のwcsルールに懐かしさを思い出して構築を考えてみた。環境も大雑把にしか把握しておらず、考え込んだ時間も半日だけなので、誰かに見てもらえば幸いなレベル。

 

1.環境概観

 ダブルにもかかわらず、ガブリアスが使用率1位の座に君臨している。この事実だけでもwcs2017は何だか面白そうな気がする。また、2007年から準強キャラとして認識していたウインディが生き生きとしているのも特徴的である。私見で申し訳ないが、ウインディはどの世代のダブルでも環境初期だけ数多く見られ、後期になるとぼちぼち程度になるというようなポケモンであった。それが、3ヶ月経てども存在感を発揮し続け、かつ物理型

を主流にしているのは、このルールの柔軟性や多様性を無意識に語っている。それらを説明すると長くなるので省略。

 さて、このルールで最も私の気を引いたポケモンはカミツルギである。こんなポケモンは過去に類を見ず、動きにしても、種族値にしても、デザインにしても、まったく異形である。攻撃範囲がかなり狭く、dの種族値も頗る低く、ATKデオキシスとほぼ同等の耐久かそれより少し高いくらいである。以前、12月辺りに挙げたアローラ環境についての記事では、カミツルギを論外だとして取り上げなかったが、pglを見ると、なんと4位にいるではないか。これは猛省すべき事である。ポケモンにおいて、私は多少マシな審美眼を持っていたと考えていたが、腐りきっていたらしい。いや、異様な環境がそうさせたのか。

 兎にも角にも、気づけばすっかりカミツルギに魅了されていたのだ。というわけで、カミツルギを主軸に構築を組み立てた。

 

2.構築案

 

カミツルギ
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  • h4a164b4d124s212
  •  ブレード、見切り、剣舞、攻撃技a
  •  草Z
  • 陽気

 

ランターン

 
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  • h4b36d60c244s164
  • ボルチェン、10万、ハイドロ、冷ビー
  •  控えめ
  • スカーフ

 

ファイアロー 


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  •  as寄りの調整
  • 意地っ張り
  • 追い風、ブレバ、挑発、フレドラ
  • ひこうZ

 

ギガイアス 


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  • ha252
  •  勇敢
  • 岩雪崩、ヘビーボンバー、ワイガ、守
  • 弱点保険

 

ポリゴン2 


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  •  hb252
  • 図太い
  • 10万ボルト、冷ビーム、自己再生、トリル
  • きせき

 

カプ・テテフ 

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  • cs252
  • 控えめ
  • サイキネ、守る、ムンフォ、10万ボルト
  • エスパーZ或いは珠

 

3.個別解説

 

カミツルギ 

 本構築の要。熨斗。異形さ故に採用。一位のガブを一撃で倒すことができ、耐久に降ればスカーフガブリアスの炎の牙を食らっても生き残れる。ウインディ以外のランキング上位陣に強く、優秀な耐性により、降ればだいたい確2にできる。草Zリーフブレードで敵を倒しAアップを狙う。威嚇が何よりの難敵であり、攻撃力の維持が勝敗に直結するだろう。スマートホーンの採用率はpglを見るに99%らしいが、一回でもビーストブーストが発売すればリーフブレードで押せるのでそんな必須級のものだとは思えない。それほど低耐久のフェアリーや氷が相当多いのだろうか。それとも単に一致技だからなのだろうか。パーティによっては辻斬りでも聖なる剣でも入れておけばよい。sは同族意識を除けば、ウツロイド+1辺りで充分な気がする。aはガブリアスを草Zで落とせる程度に。倒せなかったらこの構築は意味を為さない。即破棄のレベルである。dは同族勝負を譲った相手方のキュウコンのダブルダメージ吹雪を耐える為に。

 また、コケコの珠10万やテテフのキネシス耐え。見事なラインである。種族値が全て素数であるカミツルギ君は2つの美しいラインを有することになるだろう。hbの4振りは、ガブの炎の牙を中低乱数耐えする為である。確定耐えのラインに辿り着くにはbに100振らなければならず、阿呆らしいので可能な限り抑える。カミツルギは有利な敵と不利な敵が他のどのポケモンよりもはっきりしているので、剣の舞を入れる余地はあると見える。相手の場に物理アタッカーしか居ないのであれば、すぐさま積みの起点に出来るだろう。また、簡単に縛られると思うので守るは必須となる。カミツルギは、パーティの要であり、基本的には犬死にの無いようにしなければならないが、必要時には初手からサッと斬ってお役御免のような動きも強いられる。何にしても実際に使ってみるのが一番であろう。百聞は一見に如かず。どうぞ使ってみて下されば。

 

ランターン

 電気連中、ウインディに強い駒でありカミツルギの筆頭サポーター。カプ・レヒレと悩んだ末にランターンを抜擢する。ランターンは私には、中堅ポケモンの最上位層というようなイメージが付き纏っていて、だいたい水ロトムの陰に隠れていたようなポケモンだと認識していた。机の上では強いが、実践となると何だか心細い。ウインディも私にしてみればこの枠であった。 しかし、このルールに限れば、充分な活躍が見込めるのではないかと感じている。なぜならwcsルールで流行っている雨、電気、ウインディに強い駒は現状

 ランターンだけだからである。やはり、机の上では物凄く強い。

 カミツルギのサポートと言えど、攻撃技を3つ揃えた戦闘系サポーターである。命中率に目を瞑れば最強格のハイドロポンプに、カミツルギが犬死にした時のガブリアス確殺冷凍ビーム、雨の輩を一網打尽にできる10万ボルトまで完備している。sのラインはスカーフ込みで最速95族を1抜く162に設定。これで、ペリッパーウインディを見る。また、ボルチェンでテテフから逃げられる。そして、ガラガラのシャドーボーンを耐えるまでbを上げる。dはどこかから拾ってきたが何の調整であるかは覚えていない。きっと素晴らしい調整なのだろう。

 

3.後書き

 残りの4体については、近いうちに上げる予定。無名の人間が半日かけて考えた只の構築であるが、我ながら悪くは無いと思う。いずれにせよ叩き台として提案したもので、完成形ではない。まぁ、気が向いたら使ってみてはいかが。いや、使わずとも誰かの構築案の嚆矢となれば。

 

  • お勧めの一冊

 吉本隆明 「共同幻想論


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 国家の始まりとは何か。政治の原始的形態とは如何なるものか。古事記遠野物語から紐解く国家という幻想。この本を精緻に読めば読むほど、左翼活動に熱中した当時の学生の真剣さと彼らの恐るべき文盲度合いに気づく筈である。しかしながら、コクリコ坂からに出てくるカルチェラタン塔は見ていて恥ずかしく、阿呆らしくもあったが、それと同時に熱い羨望の情も起こしたのであった。